脳科学が育児を説明する

子育て・育児と育自 comments(0) - まんまるーむ
前に告知した黒田先生の講義を聞いてきました。
大変面白かったです。
難しいところもあるので、うまく説明できるか自信ありませんが
頑張ってお伝えしますね。

まず講師である黒田公美先生は、
現在、理化学研究所の脳科学総合研究センターにお勤めで
親和性社会行動研究チームのリーダーをされているのですが、
もとは、なんと精神科医だそうです。

精神科医で働いている時に
診ている症状が
生育歴というか母子関係に起因するのではないかと思い、
またご自身もいずれ母親になるということで
子育てに役立つ研究をしたいと思っていて
今のお仕事に就かれたとのことでした。

講義内容は、ほぼNHK特集と同じで
抱っこして歩くと泣き止む赤ちゃんの謎を
脳科学的に解明すると、という内容でした。

安全に、大人しく運ばれるために
抱っこされて歩いて動かれると
リラックスして泣き止むという
赤ちゃんの輸送反応を説明して下さいました。

赤ちゃんは、お腹側が抱かれる方に接して、
股関節を曲げて抱いてくれる方に絡みつくようにする
胎児のような姿勢をとるとリラックスするようです。
そして、輸送は、長い空港を急ぎ足で歩いて行くような感じがいいそうです。

輸送反応以外に、印象に残った話を1つ。
実験で、マウスの脳神経を詳しく診てわかったこと。
子育ては、本能だけではなく、
経験・学習による神経回路の成熟が必要、ということらしいです。

自分が育てられてきた経験や見て学んできたこと、
それプラス、
実際に子育てをしながら学習を重ねていくことが必要ということです。

かなり専門的な難しい話でしたが
ざっくりまとめると
子育て体験が、子育てを学習する神経回路を活性化して、
養育能力を発達させるのではないかということです。

つまり、女性ならみんな母性本能で、うまく育児ができる
というわけではなく、
学習や経験が必要で、
初めてお母さんになる女性が、不慣れだったり緊張するのは当たり前、
女ならみんなすぐ一人前のお母さんになるだなんて、
脳科学的には、証明されないということでしょうか。

また、どうしてもうまく育児ができないと悩まれる場合も、
脳科学的に説明がついて
子育てに必要な脳神経の回路を活性化することができれば
問題解決(治療)になるかもしれないということでした。

オスのマウスの実験も興味深くて
交尾や子どもから得られる感覚を与えることで
養育をする脳の部位が活性化するのだそうです。
交尾や子どもに接することで
攻撃性を抑える作用があるらしいです。

育児を脳科学的に見ると、面白い発見があって
変に理屈とか迷信めいたものによる縛りをなくせる気がしました。
新しくって、いい科学の利用ですね。

最後に、
黒田先生は研究によって、養育者の支援に貢献したいと望んでおられました。
立派な親にならなくてもいい、
いろんなことがある世の中で、だいたいよく子育てできればいい、
それなりに良い親「good-enough parent」でいいのですよ、
そんなメッセージを送ってくれました。
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